歯周病ケアにおすすめのマウスウォッシュ・その効果と選び方

日本では成人の7割以上が、歯周病にかかっていると言われます。マウスウォッシュは歯周病ケアにも役立つとされていますが、どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。

放置すると全身に影響を及ぼす歯周病

歯を失う原因のトップでもあり、年齢を重ねるごとに増えていくのが歯周病です。20代でも7割以上、30代〜40代では8割以上の人が歯周病にかかっていると言われています。

歯周病はバイオフィルムが引き起こす感染症で、歯茎や歯、さらには顎の骨にまで影響を及ぼします。歯茎に異常を感じた時には症状がかなり進行しているとも言われ、治療にも時間が必要です。

ひどい歯周病は口腔外科手術が必要になることもあります。放置すると内臓などにも悪影響が出るため、何よりも予防が肝心です。

歯周病のケアができるマウスウォッシュの選び方

マウスウォッシュは液体のため歯の隙間や歯茎の奥まで届きやすく、歯周病ケアには適しています。ただし、歯周病になってしまってからマウスウォッシュを使っても治療はできません。

歯周病の初期段階である軽度の歯肉炎であれば、雑菌の繁殖を抑えることで改善されることもあります。口内環境を良い状態に保ち、歯肉炎の進行を抑える効果も期待できます。

また、歯周病の原因となるプラークが付きにくくする成分を配合したものもあります。プラークを予防し、雑菌の繁殖が抑制できるマウスウォッシュを選べば、効果的に歯周病ケアができるでしょう。

歯肉炎を起こしているとアルコール入りのマウスウォッシュが逆効果になることもあります。この場合は、ノンアルコールで低刺激のものを選びましょう。

歯周病予防の基本は正しい歯磨き

手軽に使えるマウスウォッシュですが、これだけでは歯周病の予防には不十分です。プラークを効果的に除去するためには、歯磨きによる正しいブラッシングが基本となります。

また、歯科医で定期的に歯垢除去を行うことも歯周病の発症や進行を防ぐために大事なことです。歯垢が付くと唾液中のミネラルと結合し、石灰化するため歯磨きをしても落とせません。

プラークがない状態でマウスウォッシュを使用すれば、殺菌や抗炎症効果もアップします。歯の健康を守るためには、虫歯がなくても半年〜1年に一度の定期健診を受けるのがお勧めです。

歯磨きにマウスウォッシュをプラスすれば、口内環境の改善にも繋がります。歯周病を防ぐためにも、歯磨き後のマウスウォッシュを習慣にすると良さそうです。